不動産を売る場合不動産業者に依頼することがほとんどですが一口に不動産会社といっても様々あることをご存知でしょうか。
分譲業者、買取再販業者、媒介業者、投資ファンド、テナントビルや施設運営業者など、不動産会社にもそれぞれ特異な分野があります。今回は不動産会社の種類、売却依頼に適した業者の選び方をご案内いたします。
目次
不動産会社とは
不動産の売買や仲介を行うためには、宅地建物取引業の免許が必要です。宅地建物取引業とは、
1 自らが行う宅地や建物の売買や交換
2 売買や交換、貸借をするときの代理や媒介
を行う者とされ、開業は国土交通大臣または都道府県知事の免許を受けた者に限り、オフィス(支店等)の設置状況によって国土交通大臣免許か、都道府県知事免許か異なります。宅建業の免許の有効期間は5年です。
不動産会社の種類
賃貸業
マンションやアパートの入居者募集や現地案内、入居に関する各種手続き、入居者の対応・集金、オーナーへの報告・入金、室内・室外清掃管理や退去時の立会い・清算が主な業務です。多くの場合一番身近な“不動産屋さん”がこれになるかと思います。
仲介業
不動産を売りたい人(業者・個人)、買いたい人(業者・個人)の仲介をおこないます。投資用物件、事業用物件など幅広く扱います。不動産投資をする投資家の多くは仲介業者を利用します。
買取再販業者
新築の売れ残りや中古物件、競売物件を自社で買い取り、再販します。古民家をリノベーションをして売り出すなど業者によってさまざまな特色があります。
不動産ファンド、施設運営など
投資家から資金を集めてリゾートマンション、ホテル、商業施設などに投資をして利益を分配するのが投資ファンドです。投資家にとっては分散投資が容易でリスク回避がしやすいメリットの一方、1人当たりが受け取れる分配金が期待したほど得られない可能性もあります。また大規模商業施設など施設運営に特化している業者もあります。
不動産売却に適した業者は?
不動産の売却に強いのは売買物件を取り扱っている仲介業者です。その中でも、土地や一戸建てに強い業者、中古区分マンションに強い業者、中古一棟アパートに強い業者などそれぞれの業者に得意分野があります。何を売りたいのかによってパートナーとなる業者を選びましょう。個人で買主を探し売買契約を結ぶことは困難です。その為本当に信頼できる不動産業者を選べるかどうかで希望通りに売れるか否かが決定されるといえます。マイホーム買い替えなら新規物件の販売元を選ぶのが良いといえます。売れなければ新規に買ってもらえないので精力的な販促活動が期待できます。
相続した物件の売却、不動産投資目的の古い物件売却なら創業から長く安定して運営されている業者がいいでしょう。あらゆるトラブルを乗り越えてきている為、会社としてノウハウも確立しており安心して任せられます。また、投資目的なら売却、再購入、物件運用まで一貫して対応ができる投資専門の不動産会社が良いでしょう。
関連記事:不動産投資で重要となる管理会社の選び方とは?安心して任せられる業者を見極めるポイント
長く運営しているとして本当に信頼できるかどうか、チェックする方法は免許番号と行政処分歴を確認することです。
不動産会社は宅地建物取引業の免許を取得しています。これを確認することで過去の実績や行政処分歴などがわかるので参考にしても良いでしょう。国土交通大臣免許と各都道府県知事免許によって免許を交付した行政機関が異なりますので詳細は各行政機関の担当部署に確認しましょう。
国土交通省地方整備局
各地方整備局等の管轄区域に本店が所在する国土交通大臣免許の業者
都道府県庁
各都道府県知事免許の業者
各都道府県に本店が所在する国土交通大臣免許の業者
行政処分など
国土交通省「ネガティブ情報等検索システム」
まずは査定をしてみないと、始まらない
売買物件を取り扱っている複数の媒介業者に実際に査定を出してみましょう。大手か中小かで悩むところですが安定の大手に対して地域の情報に強い中小もありますので会社の規模はそこまで重視しなくて良いでしょう。大事なことは販促活動であり、売却活動開始時にレインズに掲載しただけでは大手も中小も同条件です。そこからどんな販促活動をしてくれるかによって結果は大きく変わります。また、いざ契約するときには媒介契約(一般媒介契約・専任媒介契約・専属専任媒介契約)をどうするか、も重要なことですので契約することも踏まえてまずは査定相談をしてみましょう。
関連記事:不動産売却における価格交渉の注意点、物件引き渡しに関する必要書類とは
まとめ
不動産を売りたいけど、どの会社にお願いすべき?
- 不動産会社にも、賃貸・媒介・買取再販・投資ファンドなどそれぞれ特異な分野がある
- 不動産の売却に強いのは売買物件を取り扱っている媒介業者
- マイホーム買い替えなら新規物件の販売元を選ぶのがおすすめ
- 相続した物件の売却、不動産投資目的の古い物件売却なら創業から長く安定して運営されている業者がおすすめ
- まずは査定をしてみないと、始まらない!会社規模よりも“どんな販促活動をしてくれるか”が重要
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